4歳児のなりきり遊びがすごい!親も飽きずに付き合う方法
毎日、同じキャラクターのルーティーン
娘(4歳半)は今、なりきりごっこ遊びが大·大·大好きです。
どれくらい好きかというと‥
とある休日の例。
朝起きるなり「ママ!はーちゃん(自分のこと)先に着替えるね!」
私「あ、いいよ〜自分で出せる〜?」
(偉いじゃん。早くパジャマ回収して洗濯できるし助かる♪)
↓
娘着替える。
「ママ〜水玉のスカートどこ〜?」
私「え、昨日もあれ着たじゃん。今日は洗濯するよ」
「やだ!今プリキュアになるところなんだもん!」
↓
仕方なく、前日も着ていた水玉のスカートを与える。
プリキュアごっこスタート。
↓十数分後
「ママ〜ドレス着させて〜」
私「は〜?もう着替えるの〜?汗」
「だってソフィアになりたいんだもんっ」
‥‥延々とこの繰り返しです。
バリエーションとしては、プリキュア、ソフィア、おもちゃドクターのドック(ディズニーのマイナーなアニメ)あたりです。
1日に何度となくお色直しをし、そのたびにシャツや靴下まで履き替え、母はもう何を洗濯したらいいのやら‥(タメイキ)
実際のアニメのストーリーを再現
こういうときは大概、実際に見たアニメのストーリーを完全実写化(?)することに、執念を燃やしています。
なりきり遊びの最中、思う通りの言動を私がしないと、娘は大御所映画監督のごとく怒りはじめるのです。
もう。ここまで毎日、毎日なのは「およげたい焼きくん」だけでいいよ、と思いつつ。
毎日なりきり遊びに付き合っていると、親としては飽きてきます。
配役はもちろん、セリフも動きも、すべて監督の演出ですから。
無駄なアドリブは許されません。
(たまーに気に入られて採用されますが。笑)
どう付き合うのがいいかは悩みますが、それ以上に、なりきり遊びをするときの娘の記憶力·習得力·再現力には、親ながら驚愕します。
なりきり遊びの繰り返しで全能感を体験している
4歳半の娘がハマっている、現在のなりきり遊びは
テレビに登場するキャラクターやプリンセスが対象になっています。
3歳代までは、お店屋さんやお医者さんといった身近な職業。
幼稚園に通い始めてからは、もっぱら“幼稚園ごっこ”を繰り返すことで、園の生活に必死で慣れようとしているようにも見えました。
そして現在のなりきり遊びでは、憧れの存在になりきることで、理想とする見た目や能力(可愛い、とか強い、とか魔法が使える、とか)を自分のものできるという体験を繰り返しています。
遊びの中では、友達みんなから愛されるキャラクターになったり、沢山のファンに笑顔を振りまくアイドル的存在になったり、どんな困難も魔法で解決できるスーパーヒーローになれたりします。
このように「何でもできる、何でもなれる」という感覚を全能感と言います。
↑この標語、今放送中のプリキュアのキャッチフレーズになっています。笑
子育ての真髄をついたテーマですね。
この全能感は、人の心の発達において、とても大切なものです。
成長していく過程で、この全能感が自尊心(自分の考えや言動に自信をもつ気持ち)につながっていきます。
ただし、こうした全能感をたっぷり味わうべきなのは、あくまで「遊び」の中だけ。
遊びが終わって現実の世界にいるときには、親も気持ちを切り替えて、“ダメなことはダメ”と伝えることが大切です。
なりきり遊びとの付き合い方
子供の遊びとはきちんと付き合ってあげたい、とは思うけれど、心に余裕がなかったり、やりたい家事があったりすると難しいですよね。
そんな時は、親の都合の良いやり方で付き合ってあげて良いと思います。
簡単に言ってしまうと、私は
子供のペースに乗っかる時間と、こちらのペースに巻き込む時間
の2パターンを、うまく切り替えるようにしています。
子供のペースに乗っかる
「プリキュアごっこ」のパターンで私にとって負担が多い展開は
「はーちゃんがキュアエール、ママがキュアアンジュね!」とセリフや動きが決まった配役を任されるときです。
ただ、“子供に言われた通りに動く”だけで遊びが成り立つと考えれば、
楽と言えば楽です。
ちょっと省エネ運転したいときは、余計な事は考えずに、ひたすら子供の言いなりになってあげます。親は頑張らない。
話の展開は子供がつくってくれます。
こちらのペースに巻き込む
私にとって好都合な展開は、「ダンスショーやるから、ママお客さんね!」パターンです。
私はソファに座って、正面のステージで踊りまわるプリキュアやら、プリンセスのダンスショーをただひたすら応援します。熱烈ファンとしての合いの手「可愛いよ~!」「プリキュアこっち向いて~!」などは挟まないといけませんが。
私は座って見ていれば良いので、洗濯物を畳んだり、今晩の献立を考えたりしながら上手くやりくりしています。
ここで披露するダンスの再現度も、かなりのものです。
テレビや動画を何度も繰り返し見て、登場人物のセリフや動き、ダンスや歌を覚える。
これは、情報収集&処理能力(観察力・記憶力・集中力)として、人間にとって必要不可欠な能力を鍛えていることになります。
ソフィアになるときはソフィアのドレス 、プリキュアになるときは、このTシャツにこのスカート、バンダナを付けてリボンをつけて…と、家にあるものを上手に代用して、なりきるキャラクターに近づけていきます。
こうした想像力・創造力も、なりきり遊びの中で育っていく大切な能力ですね。
私たち親は、子供がのめり込む遊びの世界を邪魔しないように、
できるだけ大らかな心で、付き合っていけるといいですよね。